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武雄市のタブレット導入についての一考察

政府は2020年までにすべての児童生徒に一人1台ずつタブレットを導入するという目標を掲げています。

武雄市はそれに先駆けて、今年4月から市内の小学校のすべての児童に一人1台ずつタブレットを導入することになりました。(中学校は今のところ9月からの予定と聞いています)

導入の経緯については、いろんな方が様々な角度から考察されていますので、素人の僕はここでは言及しないでおきます。

 

さて、今は1月。導入まであと三ヶ月ありません。

タブレット導入について、市民である僕がリーチできたのは、昨年11月に武内小であった公開授業のみ。これとてマスコミ向けであり、直接見た市民は関係者以外にどのくらいいたのでしょうか。

また今月28日には山内東小での公開授業があるそうですが、もし一般市民にも開放されたとしても、僕は仕事で見に行くことが出来ません。(仕事で行けないのに熱心さが足りないからだと言われるとすれば、僕はどうやって食べて行けばいいんでしょうか)

 

僕には小学生低学年の子供がいます。

タブレットが導入されれば、自分の家で買ってやる必要がなくなりいいのではと思いましたが、今回こんな記事を読みました。

授業用タブレット端末は備品?…費用負担で論議

http://www.yomiuri.co.jp/net/news0/national/20131231-OYT1T00237.htm?from=tw

「一方、同県武雄市は新年度、約1億2600万円をかけ、市内の全小学校にタブレット端末約3000台を配備し、児童全員に貸与する。宿題などで教師が必要と認めた場合に限って家庭への持ち帰りを認め、通常は学校で保管する。」

毎日は持ち帰れないんですね。

端末の汚損、破損を防ぐため、という理由だとすれば、それはそれでいいでしょう。

しかし、例えば子供が、かなり先の単元も予習したい!と言っても、それは紙の教科書でしかできないことになりますね。この先デジタル教科書という構想もあるのに、毎日は持ち帰れないというのは、それなりに不便が生じてくる日が来る気がしますね。

教育監の代田氏は「やる気のある子供たち、もっと勉強したい子供たちに応えたい」と熱く語っておられます。多少逆行する印象を持つのは僕だけでしょうか。

また、自分のクラスと隣のクラスで、持ち帰り日が異なる可能性もありますね。担任の個性で授業の進捗が変わるのは、今も昔も将来も変わりはないと思いますが、担任がタブレットを使いこなせるかどうかでずいぶん違いが出そうです。

僕は幸い現場の先生方と懇談する機会をときどき持っています。今回のタブレット導入についての話もしますが、「実際のところ自分たちにもまだわからないことが多くてね」としか話が出てきません。あと三ヶ月弱で、どのくらいのところが明らかになって行くのでしょうか。実際にスタートしなければわからないことも多いでしょう。しかし、ここに書いたことは僕がかかえる疑問のごく一部です。まだまだ聞きたいことはたくさんあります。そのような状態で号砲を鳴らされても、効率的にことを進めるのは難しいと思います。(実際僕の周りには、いつから導入されるのかを知らない保護者も少なくありません)

 

タブレット導入が決まってからの歩みが見えて来ないのが非常に気になります。

スピード重視の武雄市長が、そんなに悠長に構えているわけではないと思うし、教育に命をかけると公言されているので、児童生徒はもちろん、保護者にも、落ちこぼれが出ないよう、すべての市民を余すところなく引っかけながら運用していってほしいと願っています。