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小児科救急の話のつづきin武雄。

前回のブログには思いのほかたくさんのアクセスをいただいてびっくりした。

小児診療(と産科診療)のことは、きっとどこの自治体も頭を悩ませる問題だろう。ツイッター上でしか見えていないが、自分が思いもよらなかった議論が交わされ、なんだか嬉しくなった。

小児診療ってのは、産科とも違ってほとんどが保険診療だし、いわゆる「ウハクリ」ってのは少ないんじゃないかと僕は思っている。ここんとこは僕の想像と伝聞の範囲を超えないんだけど、儲けたい医者が選ぶ科ってのはいくつかあって、小児科は入ってないらしいんだな。そして小児救急ともなれば、単体では赤字になることもあるんじゃないかと思っている。だから担い手が減って運営できなくなって、不採算部門になって、だけど市民はないと困る、っていう状況なんだろうな。

だから、そういう部門は民間では請け負えなくて、結果的に公的機関がかぶる形になる、というか、公的機関がかぶんないと誰がやるんだって話。

で、武雄市はどうなのよ?ということなんだけど、民営化したからそりゃ小児診療は請け負えなくて当たり前なんじゃないでしょうかね。たぶん市民は、いや市の関係者だって、新武雄病院が小児救急を受けないことになった、なんてことは、移譲の問題が出た当時は誰も想像しなかったんじゃないでしょうか?現に今、市民の中にも「新武雄病院が子供を診ない」ということを知らない人が多いようですし。

民間移譲そのものの善し悪しは、武雄では今さら論じても意味がないと思うんだけど、4年たった結果こういうことも起きるということがわかったので、これから移譲を考えている自治体はそこまで想像をめぐらして次善策を練ってくださいませ。(逆に言えば移譲問題が持ち上がったときにそのへんどのくらい議論されたのだろうかと思うと歯がゆいですけどね)

と、こういうことを書くとよく「対案を出せ」と言うのもウチのお偉いさんの口癖なんで、彼を見習って思いつきでいろいろ書いてみるに、「予算やるから小児救急も診ろって新武雄病院に言う」とか「嬉野医療センターにおんぶに抱っこになってるから、これからもお願いしますって頭下げて、なおかつそれに見合う見返りをなんか(僕は思いつかないけど)差し出す」とか。嬉野医療センターにはそのくらいしてもいいと思うんですよ。かわいい武雄市の子供たちがお世話になってるんですから。

やっぱり僕のつたない頭ではこのくらいしか思いつきません。

あ、あと「診療報酬を大幅に引き上げる」っていう手もあるけど、厚労省を動かすのはいくら何でもね。

そうそう、知人の子供が今年めでたく新武雄病院に入職しましてね。何がともあれ就職が決まったのはよかった、とお祝いを言ったんだけど、入職時の訓示で「当院は武雄市民からは嫌われていますから」と言われたそうで、本人も驚いていた。前途洋々たる未来を持つはずの新人への訓示がこれとは、何とも不憫。

遺恨を残すような強引な民間移譲のツケは、実は新武雄病院自体にとってもまだまだ尾を引きそうだ。