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自治体通販のこと

2011年11月に武雄市が先導して始まった「FB良品」という自治体通販。

昨年9月に「JAPAN sg」と名前をかえ、昨日からはyahoo!ショッピングでその商品の一部を扱うことになった。

西日本新聞では「販路拡大に向け、そのままヤフーショップングに移転することにした。武雄市などの通販サイトは4月をめどに閉鎖する」と報道されている

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/saga/article/63559

が、武雄市長は「そんなことはない」とブログで説明している。

http://hiwa1118.exblog.jp/20240993/

 

さてこの自治体通販(名称が一定せずややこしいので今後はこの表記で書きます)、今の武雄市長にとっては、図書館事業の次くらいには成果が上がっている事業という位置づけではなかろうか。そこには大きな開きがありそうだが、今回は見なかったことにしよう。

言うまでもないが、僕は現武雄市政に疑問を持つ一人である。この自治体通販にも、たくさんの疑問があるのだが、今回は2つにしぼってみようと思う。

 

まず1つ目、自治体通販が開始されると聞いたとき、どんな商品がどのような経緯で選ばれるのか、まったく不明だった。結論から言うと、市長が市職員の一人に「自分のセンスでいいからいくつか選ぶように」と指示して選ばれた商品ということだ。

企業にとって、広告宣伝費というのはばかにならない。中小企業ならなおさらだ。自治体通販にのせてもらえるかどうかは、広告を打つのと同じくらいの効果が出る可能性があった。ここで選ばれるかどうかで(多少は)広告費を削減できるかもしれない。それが一人の市職員の嗜好で選ばれるというのは、不公平ではないだろうか?

その後、時が流れ、昨年7月の市報にやっと「出品者募集」の案内がのった。最初の通販品目に選ばれた商品からすると、スタートラインが2年弱遅れたことになる。

売り上げの現状については以下のとおり。

武雄市フェイスブックで通販 年商10億円目指す/佐賀新聞ニュース/The Saga Shimbun :佐賀のニュース http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2079975.article.html

[JAPAN sg、最高の締めくくり(12月の売上げは570万円)] http://hiwa1118.exblog.jp/20163517/ 武雄市長物語より

当初年商10億を目指していたものであるが、2年で月商570万。市長はともかく、参加した企業の方が満足のいく伸びとなっているのかについては、各企業に置ける自治体通販の位置づけによるのでわからないが、2年弱のdisadvantageは、結果的にはあまり問題にならなかったのかもしれない。そこまで市長が先読みしてことを進めたのなら、すばらしい先見の明の持ち主なのではないだろうか。

 

2つ目は「お金は有効に使われているのか」ということだ。

この自治体通販に参加するには、読んで字のごとく自治体が単位となって契約をすることになっている。初期費用は各自治体によってばらつきがあるようで、契約自治体の開示文書によると200-350万となっている。維持費は月15万。

この参加費用は、各自治体の予算、すなわち多くは税金ということになるだろう。

さて、各自治体が払ったお金は、どのように使われているのだろうか。

自治体通販には、株式会社SIIIS、株式会社アラタナという2つの会社が関与していることがわかっている。この2社は何をしてくれているのか。どちらがどのように関わっているのかはわからないが、自治体通販のサイトページを作り運営している、というのは間違いないようだ。

がんばってくれている、と思いたいのだが、ネットサイトに詳しい人や、webデザイナーと呼ばれる方々からすると、この自治体通販のサイトページはかなり出来が悪いと言わざるを得ない、と指摘されている。

僕は素人だから、その指摘がどこを差しているのかわからないことも多い。だけど、実際にサイトを見てみて、つくりの荒さは否めなかったのと、更新頻度がとても遅いので「売ろう!」というやる気が感じられなかった。例えば、売り切れになった商品は、大手のサイトなら「売り切れです」と書いてあるところが、ここでは買い物かごはそのまま出ていて、かごに入れるをクリックするとなぜかエラーページに飛ばされたりした。斬新な作りなのだろうか?

以前、ランキングの更新が遅いとSIIISの代表者にツイッターで意見が出たのだが、自治体通販の協議会からの指示がないとサイト内容を書き換えることができないという返事が出ていた。武雄市長ではないが、今の時代は、特に情報戦においてはスピードは不可欠だろうに、そのような仕事ぶりが許される、ゆるいところもあるのかとうらやましくさえ感じたものだ。

いくらで契約したかは知らないが、月のサイト管理料を15万も出すのなら、もっと販売戦略をきちんと立ててくれる事業所はあると思う。なぜSIIISが選ばれたのか、僕には理解できない。そして、参加した他の自治体の担当者からこういうことに対する意見は出ていないのか、出ていないとしたら、やはり公務員というぬるま湯につかっているのではないかと思う。

 

今回はここまで。

JAPANsgとかについてはまた別の機会に。